風水というと、玄関に置くものや家具の位置、方角などを思い浮かべるかもしれません。
風水には土地や建物、方位を見るさまざまな方法がありますが、現在では住まいの環境を整える考え方としても広く知られています。
この記事では、風水では住まいのどこを見るのか、八宅風水の方位の考え方、九星気学との違いなど、基本的なところをお話しします。
風水はどんなものか
風水は、中国で発達した、土地や建物の形や配置、周囲の環境との関係を見る考え方で、一般的には相術の一つに分類されます。
もともとは山や川などの地形や水の流れ、方位などを見ながら、人が暮らす場所や建物について考えるために使われてきました。
現在では、住まいの間取りや家具の配置、色、玄関や寝室などの状態を整える方法として紹介されることも多くなっています。
風水にはさまざまな流派や方法があるため、すべての風水で同じ判断をするわけではありません。
この記事では、一般の生活の中で取り入れやすい、住まいの環境を整える風水を中心に見ていきます。
風水では住まいのどこを見るのか
風水では、家の中を一つの空間として見るだけでなく、それぞれの場所がどのような状態になっているかにも目を向けます。
現代の暮らしの中で紹介される風水では、整理整頓や清潔さ、光や風通し、家具の配置、色なども、住環境を整えるための要素として扱われています。
たとえば、物が多くて動きにくい場所を片づけたり、暗い場所に光を取り入れたりすることで、過ごしやすい空間を作ることができます。
家の中でどのように過ごしたいのかを考えながら、それぞれの場所に合う環境を作っていくことも、風水を生活に取り入れる一つの方法です。

玄関や寝室など場所によって考え方が違う
家の中でも、玄関や寝室、リビングなどは、それぞれ違った役割を持っています。
風水では、その場所の役割を考えながら、環境や配置などを見ていきます。
玄関
玄関は、家の外と中をつなぐ場所です。
風水では重要な場所として扱われることが多く、清潔に保つことや、明るくしておくことなどがよいとされています。
靴や物を必要以上に置かず、出入りしやすい状態に整えることも、日常生活の中で取り入れやすい方法です。
寝室
寝室は、長い時間を過ごし、休むための場所です。
ベッドの位置や部屋の明るさ、落ち着いて過ごせる色使いなどを考えながら、休みやすい環境を整えていきます。
風水の考え方だけでなく、自分自身が安心して過ごせることも大切です。
リビング
リビングは、家族が集まったり、人を迎えたりする場所です。
家具の配置や動きやすさ、光の入り方などを見ながら、居心地よく過ごせる空間を作ります。
家の中でどのような時間を過ごす場所なのかを考えると、整え方も見つけやすくなります。
植物やパワーストーンを取り入れる方法もある
現代の風水では、植物やパワーストーンなどを住まいに取り入れる方法も紹介されています。
観葉植物を置いたり、石の色や五行との関係などを参考にしてパワーストーンを選んだりする方法があります。
ただし、何か一つを置けば必ず運勢が変わるというよりも、住まいを整える方法の一つとして、自分が気持ちよく取り入れられるものを選ぶとよいでしょう。
パワーストーンにはさまざまな種類や形があり、色や五行との関係から見る方法もあります。
詳しく知りたい場合は、私が運営するWE占いセレクトのブログでパワーストーンについてまとめています。

八宅風水では方位を見る
風水には、住まいの環境だけでなく、方位を使って見る方法もあります。
代表的なものの一つが、八宅風水(はったくふうすい)です。
八宅風水では、人の生年月日などから本命卦(ほんめいか)を求めたり、建物の方位を確認したりしながら、八つの方位について吉凶を見ていきます。
どの方位をどのように使うかを考え、寝室や仕事をする場所などを決める際の参考にすることがあります。
本命卦の求め方や、八つの方位それぞれの細かな意味については、流派や方法による違いもあるため、この記事では詳しい判定方法までは扱いません。
風水には、住まいの状態だけでなく、建物や人と方位との関係を見る方法もあると知っておくと、全体像を捉えやすくなります。
九星気学の方位とはどう違うのか
九星気学でも、吉方位や凶方位を見ることがあります。
そのため、風水と九星気学の方位が同じものなのか、迷うこともあるかもしれません。
九星気学では、年・月・日によって巡る九星と、その人が持つ星などを組み合わせながら、旅行や引っ越しなどで移動する方位を見る方法があります。
一方、風水では、住まいや建物そのものと方位との関係を見ながら、その場所をどのように使うかを考える方法があります。
どちらも方位を扱いますが、何を見るために方位を使うのかというところに違いがあります。
ただし、流派や使う方法によって重なる部分もあり、風水と九星気学を組み合わせて見る場合もあります。

擇日という日時を選ぶ考え方もある
東洋の風水や占術には、物事を行う日時を選ぶ擇日(たくじつ)という考え方もあります。
引っ越しや建築など、大切な行動をいつ行うかを考えるために使われます。
擇日にもさまざまな方法があるため、ここでは風水に関連して日時を見る考え方もある、という程度に知っておくとよいでしょう。
住まいを整えることをどう考えるか
風水には、方位や配置、色などについて、さまざまな考え方があります。
私は、風水を取り入れれば、それだけで必ず運がよくなると考えているわけではありません。
ただ、部屋を片づけたり、光や風を取り入れたり、自分が心地よいと思える空間を作ることで、気持ちが落ち着いたり、前向きになったりすることがあります。
好きな植物や石を置くことで、部屋にいる時間が楽しくなったり、何かを始める気持ちが生まれたりすることもあるでしょう。
風水をきっかけに住まいを見直し、自分が過ごしやすい環境を作ることが、気持ちや行動によい方向へつながるのであれば、それも風水を生活に取り入れる意味の一つだと私は考えています。
難しい方法をすべて覚えるのではなく、まずは毎日過ごしている場所を見渡し、自分にとって心地よい環境を考えるところから風水に触れてみてはいかがでしょうか。
