タロット占いでは、引いたカードの絵柄や意味を手がかりに、相談事の状況や今後の展開を読み解きます。
カードにはさまざまな人物や風景、道具、数字などが描かれており、それぞれが読み解くための象徴になります。
この記事では、タロットカード78枚の構成や代表的な種類、占星術や数秘術とのつながり、基本的な読み方についてお話しします。
タロット占いはどんな占いか
タロット占いは、カードを引いたときに現れた象徴から、具体的な問いを読み解く占いです。
生年月日などをもとにする命術とは異なり、占うときにどのカードが現れるかが、読み解きの出発点になります。
そのため、タロットは卜術と呼ばれる占いの一つに分類されます。

タロットでは、主に次のようなことを見ていきます。
- 現在の状況や、その背景にあるものを読み解きます。
- 自分や相手の気持ち、人間関係の様子を見ていきます。
- いくつかの選択肢を比べ、それぞれの展開を考えます。
- 現在の状況が続いた場合に、今後どのように進みそうかを見ます。
タロットで今後を見る場合も、未来を一つに決めるのではなく、今の状況から考えられる流れや可能性として読み解くことがあります。
質問を具体的にすることで、カードが何について示しているのかを整理しやすくなります。
タロットカード78枚の構成
一般的なタロットカードは、全部で78枚あります。
大きく分けると、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚で構成されています。
大アルカナ22枚
大アルカナは、愚者、魔術師、女教皇、運命の輪、世界など、固有の名称と象徴的な絵柄を持つ22枚のカードです。
多くの現代のタロットでは0から21までの番号が使われていますが、愚者に番号を付けないものなど、カードの種類による違いもあります。
人生の節目や大きな変化、そのときに向き合う重要なテーマなどを表すカードとして読まれます。
大アルカナだけを使って占う方法もあります。
小アルカナ56枚
小アルカナは、日常で起こる出来事や感情、考え方、人間関係などを、より細かく読み解くために使われる56枚のカードです。
ワンド、カップ、ソード、ペンタクルという4つのスートに分かれ、それぞれ14枚で構成されています。
各スートが表す主なテーマは、次のとおりです。
- ワンドは、行動、意欲、情熱、創造性などに関わります。
- カップは、感情、愛情、人とのつながり、受け取ることなどに関わります。
- ソードは、思考、判断、言葉、葛藤などに関わります。
- ペンタクルは、お金、仕事、暮らし、身体など、形のあるものに関わります。
数札とコートカード
4つのスートには、それぞれエースから10までの数札が10枚ずつあります。
さらに、ペイジ、ナイト、クイーン、キングという4枚のコートカードが加わります。
コートカードは、人物そのものを表す場合もあれば、その人が見せている性質や役割、行動のあり方として読む場合もあります。

タロットカードの主な種類
タロットカードには、絵柄や象徴の構成が異なる複数の種類があります。
現在よく知られているのが、ライダー・ウェイト・スミス版、マルセイユ版、トート版です。
ライダーウェイトスミス版
ライダー・ウェイト・スミス版は、日本ではウェイト版とも呼ばれています。
現在流通しているタロットの解説書やカードには、この体系をもとにしたものが数多くあります。
大アルカナだけでなく、小アルカナの数札にも人物や場面が描かれているため、絵から状況を捉えやすいことが特徴です。
マルセイユ版
マルセイユ版は、伝統的な図柄を受け継ぐタロットの一つです。
小アルカナの数札は、人物や場面ではなく、スートの印が数に合わせて配置された図柄が中心です。
カードの名称や大アルカナの番号などにも、ウェイト版との違いがあります。
トート版
トート版は、アレイスター・クロウリーの構想をもとに、フリーダ・ハリスが描いたタロットです。
占星術をはじめとするさまざまな象徴が組み込まれ、ウェイト版やマルセイユ版とは異なる名称や図柄を持つカードもあります。
同じタロットでも、どの種類を使うかによって、絵から受け取る印象や、読み解くときに重視する象徴が変わります。
タロットと占星術や数秘術とのつながり
タロットは単独でも読むことができますが、占星術や数秘術の考え方を重ねる読み方もあります。
占星術との対応を取り入れる体系では、大アルカナを天体やサイン、エレメントと結びつけて読みます。
小アルカナでは、一般的にワンドを火、カップを水、ソードを風、ペンタクルを地のエレメントに対応させます。
カードに描かれた象徴に占星術の意味を重ねることで、性質や働きを別の角度から捉えられます。
数秘術とのつながりを見る場合は、大アルカナの番号や、小アルカナの数札に使われている数字に注目します。
同じ数字を持つカードを比べることで、スートが変わっても共通する流れや段階を捉える読み方ができます。
こうした対応は、すべてのカードや読み方で一つに決まっているわけではなく、採用する体系によって異なる場合があります。
私自身も、大アルカナ22枚を正位置のみで使い、必要に応じて占星術の対応を読みの補助として取り入れています。
占星術や数秘術を知らなくてもタロットを読むことはできますが、それぞれの基本を知ると、カードの象徴を見る視点を増やせます。


タロットカードはどのように読むのか
タロットを読むときは、それぞれのカードに伝えられている基本的な意味だけで判断するわけではありません。
カードの絵柄や象徴、占う質問、カードを置いた位置、一緒に出たカードとの関係などを組み合わせます。
たとえば、同じカードが出ても、仕事について尋ねた場合と、人間関係について尋ねた場合では、質問に合わせて注目する部分が変わります。
複数のカードを引いた場合は、1枚ずつの意味だけでなく、カード同士がどのような流れを作っているかも見ていきます。
カードの意味を質問と無関係に当てはめるのではなく、何について尋ね、その中でどの象徴が現れたのかを考えることが、タロットを読む基本になります。
正位置と逆位置やスプレッドによる違い
タロットカードは、上下が正しい向きに出たものを正位置、上下が逆に出たものを逆位置と呼びます。
逆位置を、正位置とは異なる意味として読む方法もあれば、カードの向きを分けずに正位置だけで読む方法もあります。
カードを引く枚数や並べ方も一つではありません。
1枚だけを引くワンオラクル、複数枚を並べて状況の流れや関係を読む方法などがあります。
カードを決められた位置に並べ、それぞれの位置に過去、現在、今後、背景、助言などの役割を持たせる展開法をスプレッドと呼びます。
使う枚数が多ければ必ず詳しく読めるということではなく、質問や読み方に合わせて必要な枚数や配置が選ばれます。
タロットの読み方は一つではない
タロットには、78枚すべてを使う方法もあれば、大アルカナだけを使う方法もあります。
正位置と逆位置を分けるか、どのスプレッドを使うか、絵柄と伝統的な意味のどちらを重視するかも、学んだ体系や占い師の考え方によって変わります。
そのため、同じ質問に同じカードが出たとしても、説明の仕方や、カードからどの部分を取り上げるかがまったく同じになるとは限りません。
タロットは、78枚のカードに描かれた象徴と、占うときの質問を結びつけながら、状況や今後の展開を読み解く占いです。
大アルカナと小アルカナ、カードの種類、正位置と逆位置などの基本を知っておくと、鑑定を受けるときやタロットを学ぶときにも、使われている方法を理解しやすくなります。
気になるカードが目に止まったら、絵柄をゆっくりと見ながら、自分ならどのように見えるのかを楽しんでみてくださいね。


