西洋占星術は、天体の配置や動きを手がかりに、人の性格や資質、さまざまな出来事や時期の流れを読み解く占いです。
星座の名前だけでなく、天体やハウス、アスペクトなど、いくつかの要素を組み合わせて見ていきます。
この記事では、西洋占星術の全体像と、ホロスコープに登場する基本用語についてお話しします。
西洋占星術はどんな占いか
西洋占星術では、地球から見た天体の配置を図に表し、それぞれの天体が持つ意味や位置関係を読み解きます。
個人について見る場合には、主に次のようなテーマを扱います。
- 性格や資質:生まれ持った傾向や、自分らしさを見ます。
- 仕事や才能:力を発揮しやすい分野や、働き方の傾向を見ます。
- 恋愛や人間関係:人との関わり方や、相性を見ます。
- 時期の流れ:その時期に意識しやすいテーマや、変化の傾向を見ます。
現代の西洋占星術で広く用いられるモダン占星術では、出来事や運勢に加え、その人の内面や成長の可能性にも目を向けます。
また、国や社会、政治や経済など、世界の動きを扱う分野には、マンデン占星術という名前があります。
ホロスコープとは何か
ホロスコープとは、ある時刻と場所をもとに、天体の配置を表した図です。
その中でも、人が生まれた瞬間の天体配置を表したものを「出生図」や「ネイタルチャート」と呼びます。
出生図は、その人の性格や資質、人生で取り組みやすいテーマなどを見るための基本になります。
出生図を作るための情報
出生図を作る際には、次の3つの情報を使います。
- 生年月日:生まれた日の天体の位置を調べるために使います。
- 出生時刻:その瞬間の天体の位置や、ハウスの配置を求めるために使います。
- 出生地:生まれた場所から見た空の配置を求めるために使います。
出生時刻がわからない場合でも見られる要素はありますが、ハウスの配置など、確定できない部分が生じます。
月は比較的速く移動するため、生まれた日によっては、出生時刻がわからないと月のサインを確定できないこともあります。
ホロスコープを構成する4つの要素
ホロスコープを理解するうえで、基本となるのが次の4つです。
- 天体:どのような働きやテーマを表すかを示します。
- サイン:天体の働きが、どのような性質で表れるかを示します。
- ハウス:人生のどの分野に関わるかを示します。
- アスペクト:天体同士がどのような関係を結ぶかを示します。
これらを組み合わせることで、一つの星座だけでは捉えきれない、その人のさまざまな面を読み解いていきます。

10天体が表す働きやテーマ
モダン占星術では、太陽と月を含めた10天体を基本として扱います。
それぞれの天体には、次のような意味があります。
- 太陽 ☉:人生の方向性や目的、自分らしさを表します。
- 月 ☽:感情や安心感、無意識の反応や習慣を表します。
- 水星 ☿:思考や学習、言葉やコミュニケーションを表します。
- 金星 ♀:好みや楽しみ、美意識や愛情の表し方を表します。
- 火星 ♂:行動力や意欲、欲しいものに向かう力を表します。
- 木星 ♃:発展や拡大、学びや可能性の広がりを表します。
- 土星 ♄:責任や制限、課題に取り組みながら築く力を表します。
- 天王星 ♅:変革や独立、既存の枠を越える動きを表します。
- 海王星 ♆(かいおうせい):夢や想像力、理想や境界が曖昧になる働きを表します。
- 冥王星 ♇:根本的な変容や再生、深いところから動かす力を表します。
天王星・海王星・冥王星は移動がゆっくりなため、同じ世代に共通する傾向を読む際にも使われます。
太陽星座と月星座
太陽星座と月星座は、それぞれ生まれたときに太陽と月が位置していたサインのことです。
- 太陽星座:人生で目指す方向や、自分らしさを発揮するあり方を読む手がかりになります。
- 月星座:自然に出る感情や反応、安心して過ごすために求めるものを読む手がかりになります。
一般的に「私は牡羊座です」と話すときの星座は、太陽星座を指します。
西洋占星術では、太陽星座に加えて月やほかの天体も見ながら、その人を理解していきます。
12サインが表す性質
サインとは、天体の通り道にあたる黄道を12等分した区分です。
牡羊座や牡牛座などの名前で呼ばれ、それぞれ異なる性質を持っています。
天体がどのサインにあるかによって、その働きの表れ方を読み解きます。
- 牡羊座(おひつじざ):自分から動く力や、新しいことを始める積極性を表します。
- 牡牛座(おうしざ):安定を大切にする姿勢や、五感で味わいながら育てる力を表します。
- 双子座(ふたござ):好奇心や、情報を集めて人とやり取りする軽やかさを表します。
- 蟹座(かにざ):気持ちのつながりや、身近な人と居場所を守る姿勢を表します。
- 獅子座(ししざ):自分を表現する力や、創造性と誇りを表します。
- 乙女座(おとめざ):細部を見分ける力や、物事を整えて役立てる姿勢を表します。
- 天秤座(てんびんざ):人との調和や、異なる立場の間でバランスを取る力を表します。
- 蠍座(さそりざ):深く関わる姿勢や、一つのことを掘り下げる集中力を表します。
- 射手座(いてざ):広い世界への関心や、学びを通じて可能性を広げる姿勢を表します。
- 山羊座(やぎざ):目標に向けた努力や、責任を持って形にする力を表します。
- 水瓶座(みずがめざ):独自の視点や、自由と新しいあり方を求める姿勢を表します。
- 魚座(うおざ):共感や想像力、境界を越えて受け入れる柔らかさを表します。
4つのエレメント
12サインは、火・地・風・水という4つのエレメントに分けられます。
エレメントは、サインの基本的な性質を整理するための分類です。
- 火:牡羊座・獅子座・射手座が属し、情熱や直感、創造する意欲を表します。
- 地:牡牛座・乙女座・山羊座が属し、現実感覚や安定、形にする力を表します。
- 風:双子座・天秤座・水瓶座が属し、思考や情報、交流を表します。
- 水:蟹座・蠍座・魚座が属し、感情や共感、心のつながりを表します。
3つのクオリティ
クオリティは、物事にどのように取り組み、動いていくかを表す分類です。
活動・不動・柔軟の3つがあります。
- 活動:牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座が属し、自ら動いて物事を始める性質を表します。
- 不動:牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座が属し、続けることや、維持して深める性質を表します。
- 柔軟:双子座・乙女座・射手座・魚座が属し、状況に合わせて調整し、変化に対応する性質を表します。
一つのサインは、エレメントとクオリティの組み合わせでも特徴を整理できます。
たとえば牡羊座は、火のエレメントと活動のクオリティを持つサインです。
12ハウスが表す人生の分野
ハウスとは、出生時刻と出生地をもとにホロスコープを12の区画に分け、人生の分野を割り当てたものです。
天体がどのハウスにあるかを見ることで、その働きがどのような場面で表れやすいかを読み解きます。
- 1ハウス:自分自身や外に表れる印象、物事への向き合い方を表します。
- 2ハウス:自分が持つお金や所有物、価値観や資質を表します。
- 3ハウス:身近な学びや会話、情報交換や近距離の移動を表します。
- 4ハウス:家庭や住まい、ルーツや心の土台を表します。
- 5ハウス:創作や自己表現、恋愛や遊び、子どもに関わることを表します。
- 6ハウス:日々の仕事や役割、生活習慣や健康管理を表します。
- 7ハウス:結婚やパートナーシップ、契約など、一対一の関係を表します。
- 8ハウス:人と共有する財産や受け継ぐもの、深い結びつきや変容を表します。
- 9ハウス:専門的な学びや哲学、信仰や海外など、世界を広げる経験を表します。
- 10ハウス:職業や社会的な立場、目標や達成を表します。
- 11ハウス:友人や仲間、集団との関わりや将来の展望を表します。
- 12ハウス:無意識や人目に触れない領域、一人で過ごす時間や内面の世界を表します。
たとえば同じ金星でも、どのハウスに位置するかによって、楽しみや美意識が表れやすい分野が変わります。
アスペクトが表す天体同士の関係
アスペクトとは、ホロスコープ上で天体同士が作る角度による関係です。
天体の働きがどう結びつき、どのように影響し合うかを読む手がかりになります。
ここでは、主なアスペクトのうち4つを紹介します。
- コンジャンクション 0度:天体同士が同じ方向に重なり、働きが強く結びつきます。
- オポジション 180度:天体同士が向かい合い、対立や緊張を通じて、両方の働きを意識させます。
- スクエア 90度:天体の働きに摩擦が生じやすく、調整や行動を促します。
- トライン 120度:天体の働きが調和し、比較的スムーズに力を発揮します。

アスペクトは、角度だけでなく、どの天体同士が関わっているかも合わせて読み解きます。
ネイタルとトランジット
西洋占星術で時期の流れを見る際に、よく登場するのがネイタルとトランジットという言葉です。
- ネイタル:生まれた瞬間の天体配置を指し、その人の資質や基本的な傾向を見る土台になります。
- トランジット:その時々の天体配置や運行を指し、現在や未来など、ある時期の動きを見るために使います。
ネイタルの天体に対して、トランジットの天体がどのようなアスペクトを作るかなどを見ながら、その時期に浮かび上がりやすいテーマを読み解きます。
西洋占星術では、天体・サイン・ハウス・アスペクトを組み合わせ、その人のさまざまな面や時期の流れを見ていきます。
鑑定やリーディングの中で気になる用語に出会ったときは、この記事を基本の意味を確かめるために役立ててみてくださいね。
