占いもカウンセリングも、自分のことや悩みについて話す機会があります。
そのため、相談する場として、どのような違いがあるのか気になることもあるでしょう。
私は、占いの特徴の一つに、占い師と相談者が「占術から導かれた結果」を共有し、それを手がかりに一緒に考えられることがあると感じています。
この記事では、占いとカウンセリングの基本的な違いに触れながら、私自身が相談する側として感じたことと、占い師として大切にしている対話についてお伝えします。
占いとカウンセリングは何を手がかりにするのか
カウンセリングでは、対話や心理学の専門知識・方法を通して、気持ちや問題を理解し、対処していくことを支えます。
話を聞いてもらいながら、自分の気持ちに気づいたり、抱えていることを整理したり、自分に合う解決の仕方を探したりします。
進め方にはさまざまなものがあり、相談者さん自身の気づきを重視する場合もあれば、具体的な対処方法を一緒に考えたり、助言を行ったりする場合もあります。
一方、占いでは、生年月日や星の配置、カードなどを手がかりに、特性や運勢、相談したい事柄を読み解きます。
四柱推命なら生年月日などから作る命式、西洋占星術なら星の配置を表したホロスコープ、タロットなら引いたカードが、その材料になります。
相談者さんからの話に加えて、占術からどのような傾向や流れが読み取れるのかを、対話の中で扱っていきます。
占いとカウンセリングの違いを考えるときは、助言の有無だけでなく、何を手がかりに理解を深め、話を進めていくのかにも目を向けるとわかりやすくなります。
私が相談する側として求めていたこと
私は、過去に4年間カウンセリングを受けた経験があります。
その中では、自分が話し、相手に聞いてもらう時間が中心で、私には「話して終わってしまった」という感覚が残りました。
話すことで考えがまとまることはあっても、その先をどうしたらよいのかわからず、しんどさを感じていました。
当時の私が求めていたのは、話を聞いてもらうことに加えて、相手からの「私はこう考えます」という視点や助言でした。
その助言を受け取ったうえで、自分はどう考えるか、何を選ぶかを判断したかったのです。
これは私が受けたカウンセリングでの経験ですが、相談する相手から何を受け取りたいのかを考えるきっかけになりました。
そして今、占い師として相談者さんと向き合う際にも、こちらから視点や考える材料を差し出すことを大切にしています。
占術というクッションがあることで話しやすくなる

占いでは、命式やホロスコープ、カードなど、占い師と相談者が一緒に見ることのできる材料があります。
そこから読み取った鑑定結果を、二人の間で共有できます。
私は、この占術と鑑定結果が、対話の「クッション」になると考えています。
たとえば、占い師から「物事をじっくり考えてから動く傾向が出ています」と伝えられたら、「確かにそういうところがあります」「仕事ではそうですが、私生活では少し違います」と、自分の経験に結びつけて話すことができます。
どこから自分のことを話せばよいかわからないときにも、提示された内容が話し始める手がかりになります。
鑑定結果と自分の実感が違う場合も、その違いを伝えることから、話を深められます。
占い師に自分を説明するだけでなく、二人で同じ材料を見ながら、自分のことや今の状況を考えていけるのです。
私が占いに感じている話しやすさは、このようなところにあります。
自分のことを直接話すのは難しくても、占いの結果を通してなら言葉にしやすいこともあると思います。
鑑定結果から具体的な見立てや助言へつなぐ
占いでは、読み取った結果を伝え、そこから考え方や行動について提案することもあります。
たとえば、人間関係の相談なら、その人の特性や相手との関係を占術から読み解き、どのような関わり方を考えられるかを話します。
今後の活動についての相談なら、時期の流れを見ながら、準備や行動のタイミングを検討することもできます。
このように、占い師側から見立てを示し、「では、これからどうしていくか」というところまで、一緒に考えていきます。
私が占いの中で大切にしている、一歩踏み込んだ関わり方です。
ただ、どこまで具体的に伝えるか、どのような助言をするかは、占い師のスタンスや相談内容、相談者さんが求めていることによって変わります。
また、占術の考え方に沿って、開運行動を提案する場合もあります。
私は、それが相談者さんの気持ちを少し上向かせたり、何かを始める意欲につながったりすることにも意味があると考えています。
同じ提案でも受け止め方は人それぞれなので、相談者さんとのやり取りを通して、伝え方や内容を考えていきます。
占いを通してこれからを一緒に考える
私が占いを通してお渡ししたいのは、相談者さんが自分の状況を捉え、これからを考えるための材料です。
占術から見える特性や運勢、そこから考えられる行動のヒントを伝え、相談者さんの話と重ねながら考えていきます。
提案を受け取って、そのまま取り入れることも、自分に合う形に変えることも、今回は選ばないと判断することもできます。
何を選ぶかを決めるのは相談者さん自身ですが、そのために占い師から伝えられることがあると思っています。
私の占いでは、二人で鑑定結果を見つめながら、悩みの解決や、これからどう歩んでいくかを一緒に考えることを大切にしています。
